長崎の画家・堤けんじさんがたぬき絵で詐欺防止啓発、県警に作品寄贈
たぬき絵で詐欺防止、長崎の画家が県警に作品寄贈

長崎の画家がたぬき絵で詐欺防止啓発、県警に作品を寄贈

タヌキを擬人化した「たぬき絵」で知られる長崎市の画家、堤けんじさん(75)が、ニセ電話詐欺の被害防止を呼びかける作品を長崎県警浦上署に寄贈しました。今後、県警の啓発活動に長期的に活用される予定です。

「チョット待った!」と注意喚起するカラフルな作品

同署に寄贈された作品は、縦約40センチ、横約35センチのキャンバスに描かれたものです。カラフルな色彩で、「チョット待った!」などと注意喚起をするタヌキ3匹や、詐欺電話をかける人物などが表現されています。堤さんはこれまで、たぬきを悪人として描くことを避けてきましたが、今回初めて自身の作品に人間を登場させました。「たぬきを悪人にするのはかわいそう」という思いから、詐欺犯役を人間で表現したのです。

交番やポスターで長期的に活用

堤さんの作品は、同署管内の交番や駐在所にレプリカを飾ったり、県警本部がポスターや固定電話に貼るためのステッカーを作成したりするなど、多様な形で活用される計画です。これにより、地域住民への継続的な啓発が期待されています。堤さんの貢献を称え、長崎県警浦上署は1月に感謝状を贈呈しました。

日常の詐欺電話体験が創作のきっかけに

堤さん自身も、自宅の固定電話やスマートフォンに、毎日のように詐欺と思われる電話がかかってくる経験をしています。そのため、ニュースで目にした手口を絵に反映させ、携帯電話のチャット画面も作品に取り入れました。「イラストを見てもらい、一人でも被害に遭わないようにしてもらいたい」と、堤さんは強い願いを込めています。この作品は、アートを通じた社会貢献の好例として、地域の防犯意識向上に寄与することが期待されます。