東郷平八郎ゆかりの旧軍港・シベリア抑留者の引き揚げ地を巡る無料バス運行開始、日本遺産認定10周年記念
東郷平八郎ゆかりの旧軍港・引き揚げ地巡る無料バス運行

京都府舞鶴市と舞鶴観光協会は、2026年7月5日から2027年3月7日までの毎月第1日曜日(2027年1月は10日)、東地区の観光施設を巡る無料周遊バスの定期運行を開始する。この取り組みは、各施設間の移動の利便性を高め、軍港として発展し、戦後はシベリア抑留者の引き揚げ地となった舞鶴の歴史的魅力を観光客に存分に味わってもらうことを目的としている。

日本遺産認定10周年記念事業

今回の無料周遊バス運行は、旧日本海軍の重要拠点である鎮守府が置かれていた神奈川県横須賀市、広島県呉市、長崎県佐世保市とともに、2016年に舞鶴が日本遺産に認定されてから10周年となることを記念して実施される。

周遊ルートと停留所

バスの停車場は以下の11カ所に設置され、約1時間で一周するルートとなっている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ
  1. 舞鶴赤れんがパーク
  2. 海軍記念館前(西行き)
  3. 東郷邸
  4. 第23航空隊
  5. 海軍記念館前(東行き)
  6. 赤れんが博物館・遊覧船発券所
  7. しおじプラザ(五条海岸)
  8. 舞鶴引揚記念館
  9. 市商工観光センター
  10. 八島商店街
  11. JR東舞鶴駅(南側)

ただし、施設が休館の場合は、その停留所は通過する。バスは1台の小型バス(定員約20人)で運行され、乗客の乗り降りに応じて発車する。1日に8周するため、ある施設を見学した後、再び巡ってきたバスに乗り、次の施設を目指すことも可能だ。

2次交通の課題解消へ

舞鶴市への観光客数は新型コロナウイルス禍以降、回復傾向にあるが、電車やバスで同市を訪れた後の「2次交通」が長年の課題となっていた。各施設への移動手段は路線バスかタクシーしかなく、路線バスは1日数便しかない路線もあり、観光客が停留所に長蛇の列を作り、一般市民の利用にも影響を及ぼしていた。

市などは2025年11月から12月の土日祝日に、舞鶴赤れんがパークや舞鶴引揚記念館を巡る周遊バスを試験運行。好評だったことから、今回、JR東舞鶴駅や八島商店街などにも停留所を増やし、本格運行に踏み切った。

観光客の動向と今後の展望

京都舞鶴港に寄港するクルーズ船の外国人観光客は、以前は約7割が京都市内を目指していたが、近年は舞鶴市内をはじめ、天橋立(京都府宮津市)や伊根町などを訪れることが主流になりつつある。鴨田秋津市長は6月3日に始まった6月定例会の冒頭で、「観光客の誘致活動と受け入れ環境の充実を一体的に進め、地域への波及効果の最大化を目指す」と述べ、周遊バスのさらなる充実の可能性を示唆した。

この無料周遊バスは、日本遺産の魅力を広く伝えるとともに、舞鶴の歴史と文化を体感する新たな観光の目玉となることが期待されている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ