高市首相、選択的夫婦別姓制度に「慎重な立場」を明確に表明
高市早苗首相は3月16日の参議院予算委員会において、選択的夫婦別姓制度への賛否を問われ、「慎重な立場だ」と明言しました。首相はこの問題について、政権が早期法制化を目指している旧姓の通称使用拡大とは「全く別物だ」と明確に区別する姿勢を示しました。
旧姓使用拡大と選択的夫婦別姓の違いを強調
首相は選択的夫婦別姓に関する議論の中で、最近の世論調査を引用し、現行制度の維持と旧姓の通称使用拡大を合わせた意見が圧倒的に多いと主張しました。「結婚しても旧姓を通称で使いたい方々の利便性をさらに高めていくべきだ」と述べ、旧姓使用拡大の推進に重点を置く考えを強調しました。この発言は、選択的夫婦別姓制度そのものへの導入には消極的であることを示唆する内容となっています。
皇室問題では女性天皇に否定的な見解
安定的な皇位継承を巡る議論では、秋篠宮家長男の悠仁さまの次代以降の課題について、政府の有識者会議の報告書を引用する形で、「機が熟していない」との見解を示しました。これにより、女性天皇に対する否定的な立場を明確にしました。さらに、皇族数確保策の主要な案の一つである「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」については、「有識者会議の報告を尊重している」と説明しました。
皇室典範改正は各党の見解待ち
首相は、衆参両院議長の下で各党各会派の見解が示された後に、政府として皇室典範改正を進めていく方針を明らかにしました。この発言は、立憲民主党の蓮舫氏への答弁として行われ、皇室問題に関する今後の議論の方向性を示すものとなりました。政府は慎重な姿勢を保ちつつ、関係者の意見を集約していく構えです。
今回の答弁は、選択的夫婦別姓と旧姓使用拡大という二つの異なる課題を区別し、皇室問題においても伝統的な立場を堅持する高市首相の政策方針を浮き彫りにしました。今後の法制化の動向や皇室典範改正の議論に注目が集まっています。



