自民埼玉県連元幹事長の政治資金流用訴訟、初弁論で全面対決の構え
自民党埼玉県連が元幹事長の小谷野五雄県議(70)を相手取り、政治資金の私的流用を主張して約2784万円の返還などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、さいたま地裁で開かれた。小谷野氏側は反論する文書を提出し、全面争う姿勢を鮮明にした。
県連側の主張:5年半で1350件、2784万円超を流用
訴状によると、県連側は小谷野氏が幹事長在任中、昨年7月までの約5年半の間に、計1350件、2784万3908円の政治資金を私的に流用したと主張している。県連側の弁護士は、この資金が本来の政治活動目的から逸脱した用途に使われたと指摘し、法的な返還請求の根拠を説明した。
小谷野氏側の反論:正当な支出であり請求棄却を要求
これに対し、小谷野氏側は答弁書で、私的流用ではなく正当な政治活動に伴う支出だったという趣旨の反論を展開。県連側の請求を全面的に争う姿勢を示し、訴訟の棄却を求めた。双方の主張は真っ向から対立しており、今後の法廷での争点が注目される。
背景:8期目県議が昨年11月に除名処分
小谷野氏は埼玉県西8区(日高市)選出で8期目の県議。昨年11月、県連から除名処分を受け、幹事長職を解任された経緯がある。この処分が今回の訴訟提起につながったとみられ、党内の規律問題も浮き彫りにしている。
訴訟は今後、証拠調べや証人尋問を経て審理が進められる見通し。政治資金の適正な管理をめぐる議論が法廷で争われることになり、その行方が県政や自民党の内部統制にも影響を与える可能性がある。



