衆参両院は30日、安定的な皇位継承に向けて4月15日に開かれた各党派代表者協議の議事録を公表した。この協議は、2月の衆院選を経て新たな国会勢力となってから初めて開催され、衆院議長公邸で約1時間半にわたり行われた。議席数順に全13党派が「皇族数の確保」に関する意見を表明した。
自民党が早期取りまとめを要請
議事録によると、自民党の小林鷹之氏は「来週にも再び全体会議を開催し、取りまとめに入る段取りをお願いしたい」と述べ、早期の結論を求めた。これに日本維新の会や国民民主党などが同調した。一方、公明党の谷合正明氏は「十分な熟議を経た上で、圧倒的多数の賛意が形成されるべきだ」と主張し、慎重な議論を求めた。
野党からは「熟議」や「仕切り直し」の声
立憲民主党の長浜博行氏は、高市早苗首相が早期の皇室典範改正を目指していることを問題視し、「立法府は鉄鎖につながれた内閣の奴隷ではない」と批判。共産党なども議論のやり直しを求めた。中道改革連合の笠浩史氏は、党の見解が定まっていない中で「喫緊に解決すべき課題は速やかに結論を出すべきだ」とする一方、「将来の議論に委ねるのがふさわしい課題」は継続して議論を深めるべきだと述べた。
今後の展望
協議の最後に、森英介衆院議長(自民党)は中道に対し「おおむね1カ月後」に見解を示すよう求め、それを踏まえて「立法府の総意の速やかな取りまとめに向けた調整に入りたい」と述べた。今国会中の皇室典範改正を目指す自民党と、慎重な議論を求める野党との間で、今後の協議の行方が注目される。



