ブルガリア議会選挙の投票が開始、ラデフ前大統領率いる野党が優勢も連立協議が焦点に
ブルガリア議会(一院制、240議席)選挙の投票が19日、始まりました。世論調査によると、ロシアに融和的な姿勢を示すラデフ前大統領が率いる中道左派の野党連合「前進するブルガリア」(PB)が第1党を獲得する勢いですが、いずれの政党も過半数に達しない見通しです。このため、選挙後の連立協議が重要な焦点となりそうです。
政権不安定が続く中での8回目の議会選
ブルガリアでは2021年以降、政権が安定せずに議会選が繰り返されており、今回で8回目となります。この背景には、深刻な汚職問題や政治的な対立が根強く存在しています。世論調査の予想では、PBの得票率は約30%、ボリソフ元首相率いる中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)を中心とする連合が約20%とされています。
ラデフ前大統領の政策と背景
ラデフ氏は、ウクライナへの軍事支援に消極的で、ロシアとの対話や外交の必要性を強く主張しています。今年1月に大統領を辞任した後、汚職撲滅などを訴えてPBを結成しました。彼の政治姿勢は、親ロシア派として知られ、国際的な注目を集めています。
EU加盟国としての課題と汚職問題
ブルガリアは2007年に欧州連合(EU)に加盟し、今年1月には欧州単一通貨ユーロを導入しました。しかし、汚職が深刻な問題となっており、非政府組織(NGO)が2月に公表した世界各国・地域の「汚職指数」では、ハンガリーと共にEU加盟国で最も順位が低い84位でした。この汚職問題が、政治の不安定さに拍車をかけていると指摘されています。
今回の選挙結果は、ブルガリアの今後の政治的方向性を大きく左右する可能性があります。連立協議の行方に注目が集まっています。



