片山さつき金融担当相は22日、米新興企業アンソロピックが開発した最新の人工知能(AI)モデルによるリスクについて、日本銀行や三菱UFJ銀行など3メガバンクの関係者らと24日にも会合を開く方向で調整していることを明らかにした。AIが悪用された場合に金融システムが受ける影響や懸念点を点検するのが目的だ。
新型AI「クロード・ミュトス」の脅威
問題となっているのは新型AIの「クロード・ミュトス」だ。このモデルはウェブブラウザーなどの脆弱性を見つけ出す能力が飛躍的に高まったとされ、サイバー攻撃に悪用されると金融システムにとって大きな脅威になる可能性がある。片山氏は「国際金融社会で問題が指摘され始めている」と指摘し、「状況の認識などを意見交換したい」と述べた。
会合の詳細と今後の展望
会合には日銀のほか、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクの関係者が参加する見通しだ。金融庁も同席し、AIリスクに関する最新の情報共有と対応策の検討が行われる。片山氏は、金融システムの安定性を維持するために、国際的な動向を踏まえた迅速な対応が必要との認識を示した。
AI技術の進展に伴い、金融機関は新たなリスクに直面している。今回の会合では、クロード・ミュトスの特性を詳しく分析し、サイバー攻撃への防御策や監視体制の強化について議論される見込みだ。金融庁は今後、国内外のAI関連リスクを継続的に監視し、必要に応じて規制の見直しも検討する方針だ。



