香港政府は30日、バスやトラックなどの商用車に使用される軽油の購入補助金の支給を開始した。1リットル当たり3香港ドル(約60円)を事業者に支払う。この措置は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰により、香港で世界一高いとされるガソリンや軽油の価格がさらに上昇していることを受けたもので、公共交通機関や物流事業者を支援する狙いがある。
補助金の詳細と期間
補助金の支給期間は、6月29日までの2カ月間。香港政府は、この施策に約18億香港ドル(約360億円)の支出を見込んでいる。香港島の給油所では、今月29日時点で軽油1リットルが昨年末に比べて約1.7香港ドル(約34円)高い36.77香港ドル(約740円)で販売されており、事業者の負担は増大している。
LPGへの補助金も計画
香港政府はさらに、タクシーなどに使用される液化石油ガス(LPG)についても、5月から1リットル当たり0.5香港ドル(約10円)の補助金を支給する方針を明らかにしている。これにより、幅広い運輸事業者の燃料費負担を軽減し、市民生活への影響を抑える狙いがある。
香港の燃料価格は長年にわたり世界最高水準にあり、今回の補助金は緊急的な対策として位置づけられている。中東情勢の先行きは不透明で、原油価格の高止まりが続けば、さらなる支援策が検討される可能性もある。



