ローマ教皇レオ14世は27日、英国国教会で初の女性最高位聖職者となったカンタベリー大主教サラ・ムラーリー氏とバチカンで会談した。教皇庁の発表によれば、レオ14世は演説の中で「キリスト教徒の分裂は、平和の担い手としての力を弱めてしまう。私たちは違いを克服するための努力を続けなければならない」と述べ、宗派の垣根を越えた融和の重要性を強調した。
英国国教会とカトリック教会の歴史的関係
英国国教会は約500年前にカトリック教会から分離して成立したプロテスタント系の教会である。今年、ムラーリー氏はカンタベリー大主教に就任し、女性として初めて同教会の最高位聖職者となった。一方、カトリック教会では女性が聖職者になることは認められておらず、この違いが両教会の対話における重要なテーマとなっている。
チャールズ英国王との面会も
昨年10月には、英国国教会の首長であるチャールズ英国王がレオ14世とバチカンで面会し、システィーナ礼拝堂で共に祈りを捧げた。このような交流は、両教会間の対話と相互理解を深める取り組みの一環とみられている。
レオ14世の今回の呼びかけは、キリスト教世界における分裂がもたらす問題を改めて浮き彫りにし、宗派を超えた協力の必要性を国際社会に訴えるものとなった。



