倒産件数が2年連続で1万件を突破、小規模企業の苦境が深刻化
2025年度の企業倒産件数は1万505件となり、前年度から3.6%増加しました。東京商工リサーチが4月8日に発表した統計によると、倒産件数が1万件の大台を超えるのは2年連続となります。この背景には、物価高騰や人手不足の影響が強く、小規模・零細事業者の経営環境が厳しさを増していることが挙げられます。
負債1億円未満の倒産が8割近くを占める
倒産件数の内訳を詳しく見ると、負債額が1億円に満たない小さな企業の倒産が8062件にのぼりました。これは倒産件数全体の76.7%を占めており、この比率は過去30年間で最大となっています。一方で、負債総額は1兆5687億円と、前年度から33.9%減少しました。負債額が小さい倒産が多かったため、総額が2兆円を割り込むのは4年ぶりのことです。
倒産件数は2022年度から4年連続で前年度を上回っており、経済的な圧力が継続している状況が浮き彫りになっています。特に小規模企業は、資金調達の難しさやコスト上昇に直面し、存続の危機に瀕しているケースが目立ちます。
物価高や人手不足が倒産の主要因に
倒産の要因として、物価高や人手不足が大きく影響しています。これらの要因は、小規模事業者にとって経営コストを押し上げ、収益を圧迫する結果をもたらしています。例えば、原材料費や人件費の上昇が利益を削り、資金繰りを悪化させているのです。
この傾向は、全国的に見られる現象であり、特に都市部以外の地域では、支援策の不足も相まって、倒産リスクが高まっていると指摘されています。経済専門家は、政府や金融機関による早期の対策が必要だと訴えています。
全体として、2025年度の倒産統計は、小規模企業の脆弱性を明確に示しており、今後の経済政策において、これらの事業者への重点的な支援が求められるでしょう。倒産件数の増加は、日本経済全体の安定性にも影響を与える可能性があり、注意深い監視が続けられています。



