SBI北尾社長、AI活用で採用大幅削減へ「よほど優秀でないと採らない」
2026年3月3日、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は、東京都千代田区で開催されたイベントにて講演を行い、人工知能(AI)の活用を推進することで、採用を大幅に抑制する方針を明確に打ち出しました。北尾氏は「今度の採用から大幅に減らすことを絶対命令とする」と強く宣言し、金融界におけるAI導入に伴う人員削減の動きが本格化していることを示唆しました。
「今世紀最大の社会変革」とAI革命を位置づけ
講演の中で北尾氏は、生成AIなどの登場を「革命」と表現し、次のように語りました。「今世紀最大の社会変革がこれから5年の間に起こる。ついていけなければ、脱皮できない蛇と一緒で終わりになる」。この発言は、AI技術の急速な進展が社会全体に大きな影響を与えることを強調しており、企業が適応しなければ淘汰されるという危機感を伝えています。
AIを意思決定や業務プロセスの中心に据える方針
北尾氏は、AIをグループの意思決定や業務プロセスの中心に位置づけることを明らかにしました。採用に関しては、「よっぽど優秀な人材でないと採用するなと言っている」と述べ、AIの活用によって業務効率が向上するため、従来よりも厳しい選考基準を設ける方針を示しました。これは、AIが単なるツールではなく、組織運営の根幹を担う存在として捉えられていることを反映しています。
金融界全体で広がるAI導入による人員削減の動き
金融界では、AI導入による人員削減の動きが加速しています。例えば、みずほフィナンシャルグループは、最大5千人分の事務職を削減する計画を発表しており、SBIホールディングスの方針はこの流れに沿ったものと言えます。AI技術の進歩が、従来の業務を自動化し、人的リソースの再配置を促している現状が浮き彫りになっています。
北尾氏の発表は、AI時代における企業の戦略的対応の一例として注目されます。今後、他の金融機関や業界でも同様の動きが広がることが予想され、労働市場や雇用環境に大きな影響を与える可能性があります。AI活用と人材採用のバランスをどう取るかが、企業経営の重要な課題となっています。



