東京都は、2027年度から人工知能(AI)を活用した児童見守りシステムを導入する方針を固めた。通学路に設置された防犯カメラの映像をAIがリアルタイムで解析し、不審者や危険な状況を検知した場合、保護者や学校に自動で通知する仕組みだ。
システムの概要
このシステムは、都内の全公立小学校の通学路を対象とし、約20億円の予算を見込んでいる。AIは、不審な行動や特定の人物の滞留などを学習し、異常を検出する。検出された情報は、保護者のスマートフォンアプリや学校の管理画面に瞬時に伝えられる。
導入の背景
近年、子どもを狙った犯罪や不審者情報が相次いでおり、保護者の不安が高まっている。東京都は、こうした状況を受け、従来の防犯カメラの設置に加え、AIによる高度な解析機能を導入することで、より迅速かつ的確な対応を目指す。
プライバシーへの配慮
システムの導入にあたり、東京都はプライバシー保護に最大限配慮する方針だ。取得した映像は暗号化され、AI解析に使用された後は一定期間で自動消去される。また、個人を特定できる情報の取り扱いについては、第三者委員会を設置して監視する。
今後のスケジュール
2026年度までに実証実験を実施し、2027年度からの本格運用を目指す。東京都は、このシステムを全国のモデルケースとして発信し、他の自治体への展開も視野に入れている。
都の担当者は「AI技術を活用し、子どもたちの安全を守る環境を整えたい。保護者の安心にもつながる」と話している。



