新潟県花角知事が東京都庁を訪問 農産品PRで連携強化
新潟県の花角英世知事が2月13日、東京都庁を公式訪問し、小池百合子東京都知事との会談を行いました。この訪問は、両自治体間の連携強化を目的としたもので、特に農林水産物の魅力発信に焦点が当てられました。
チューリップの花束贈呈で農産品PR
花角知事は小池知事に対し、新潟県産の鮮やかなチューリップの花束を手渡しました。この贈呈式では、花角知事が「農産品のPRなどさらに連携を深めていきたい」と挨拶し、両自治体の協力関係の深化への意欲を示しました。
東京都と新潟県は2022年、米粉の活用促進と農林水産物の魅力発信に関する協定を締結しており、花角知事は「いろんなイベントに呼んでいただき、PRしている」と感謝の言葉を述べました。小池知事も「色も形も本当にすてきなチューリップ」と喜びの表情を見せ、両知事の間には和やかな雰囲気が漂いました。
東京産キャビアプロジェクトの紹介
会談では、小池知事が東京都の取り組みとして、神津島村で進めている「東京産キャビア」の生産を目指したプロジェクトを紹介しました。小池知事は「うまくいったら今度は私がお持ちします」と笑顔で語り、将来的な農産品の相互PRへの期待を示しました。
柏崎刈羽原発再稼働への言及なし
注目すべき点は、今年に入り東京電力柏崎刈羽原発が再稼働したことについて、この日の会談で両知事が一切言及しなかったことです。新潟県内にある同原発の再稼働は、電力消費地である東京都にとっても重要な課題となっています。
小池知事は昨年12月の都議会定例会で、柏崎刈羽原発の再稼働について問われた際、「都市活動に欠かせない電力の多くを他県からの供給に支えられていることを忘れてはいけない」と答弁していました。また同月の定例会見では「(新潟県と)さまざまな分野での連携を進めていきたい」と述べていました。
しかし、今回の面会では、この敏感なテーマには触れられず、農産品PRや地域連携といった建設的な話題に終始しました。両自治体のトップが、政治的に対立しがちな原発問題を避け、実務的な協力関係の構築に重点を置いた姿勢が窺えます。
この訪問は、地方自治体間の連携が、単なる形式的なものではなく、具体的な経済効果をもたらす実践的な取り組みへと発展していることを示す事例と言えるでしょう。新潟県の豊かな農産物と東京都の消費市場を結びつけることで、双方にメリットのある関係構築が進められています。