ゼンリンの有人離島トレーディングカードが大人気、販売枚数10万枚突破で全304島展開へ
離島トレカ人気、10万枚超えで全304島販売へ

ゼンリンの有人離島トレーディングカードが爆発的人気、販売枚数10万枚を突破

地図大手のゼンリン(本社:北九州市)が開発・販売する「有人離島トレーディングカード」が、想定を大きく上回る人気を集めている。昨年7月の発売以降、累計販売枚数は10万枚を超え、市場で大きな反響を呼んでいる。この好調な売れ行きを受けて、同社は離島振興法の対象となる306島のうち、調査が可能な全304島のカード化を進める方針を明らかにした。

150島をカード化、ゲーム性も兼ね備えたユニークな商品

これまでに第1弾として礼文島(北海道)や出島(宮城県)、寺島(長崎県)など70島、第2弾として八島(山口県上関町)、母島(東京都)、小与島(香川県)、新島(鹿児島県)など80島をカード化し、合計150島を展開している。カードの表面には、道路や建物の形状が詳細に描かれた島の地図に加え、人口や面積などの基本情報が記載されている。裏面には島のシルエットが印刷されており、形を見て島名を当てるゲームも楽しめるように工夫されている。

レア度は人口に応じて設定、幅広い層から支持

トレーディングカードの定番要素である希少価値を示す「レア度」は、島の人口に基づいて三つのランクで設定されている。最も少ない9人以下のカードは「レア」とされ、表面に特殊加工が施されている。次に少ない10~99人は「アンコモン」、100人以上は「コモン」と分類されている。この仕組みが、コレクター心をくすぐり、子どもから大人まで幅広い年代から支持を得ている。

ゼンリンでは、地図を使った文具などを手掛けるチームが新商品として注目し、「全国津々浦々まで実地調査をしている当社にしか作れないカードを」というコンセプトで開発を進めた。発売後は、SNSでカードを持って実際の離島を訪問し記念撮影した写真が投稿されるなど、話題を呼んでいる。購入者は当初想定していた地図好きだけでなく、トレカのコレクターも多く、地理教育に活用できるとの声も寄せられている。

全304島展開へ、離島への関心を高めるきっかけに

好調な売れ行きを背景に、同社は立ち入りが制限されている2島を除く、調査可能な304島のカード化を計画している。商品デザイナーの長縄樹里さんは、「カードをきっかけに離島に関心を持って調べたり、実際に訪れたりする人が増えていけば」と期待を込めて語っている。

このカードは1パック7枚入りで税込み550円。ゼンリンのオンラインストアや、北九州、福岡、長崎市などで運営する店舗「マップデザインギャラリー」で販売中だ。今後も新たな島のカードが追加される予定で、コレクションの楽しみがさらに広がりそうだ。