福島・双葉町に引退競走馬の牧場併設リゾート施設が計画 2029年開業目指す
牧場運営などを手がけるヴェルサイユステーブル(北海道)が、本州初の拠点として福島県双葉町に牧場を併設した滞在型リゾート施設の建設を計画していることが12日、明らかになった。同社は2029年の開業を目標に、関係先との調整を進めている。
施設概要と復興への期待
計画されている施設は、敷地面積が約15ヘクタールと広大で、以下の施設を備える予定だ。
- 引退した競走馬を管理する牧場
- ショップや飲食店
- 宿泊施設
この施設が完成すれば、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故からの復興を進める双葉町にとって、新たな観光資源として交流人口の拡大が期待されている。
立地選定の理由と具体的な構想
岩崎崇文社長(33)は、双葉町を選んだ理由について「気候が牧場に適していて、土地がある。首都圏からの交通の便もいい」と説明した。同社は昨年5月から構想を本格化させ、岩崎社長が数回にわたり現地を視察。既に建設候補地は絞られているが、具体的な場所は明らかにしていない。
施設は、同社が北海道日高町で運営する「ヨギボ ヴェルサイユリゾートファーム」と同様の形態となる見込みだ。この既存施設では、引退競走馬の牧場に宿泊施設やカフェを併設し、約50頭の引退馬を飼育している。飼育されている馬には、2002年の日本ダービーを制したタニノギムレットや、2012年のJBCクラシックを制したワンダーアキュートなどが含まれる。施設では馬の見学や手入れ、引き馬体験なども提供している。
地域貢献への意欲
岩崎社長は「福島は馬とのゆかりも深い。行き場がなくて困っている引退馬も多い中、復興の役に立って交流人口の増加につながれば」と語り、プロジェクトへの強い意欲を示した。この計画は、地域の経済活性化と福祉の両面に貢献するものとして注目を集めている。



