栃木県足利市昌平町にある史跡足利学校で、企画展「文選(もんぜん)と古典文学」が開催されている。この展示は、中国の詩文集「文選」が日本の古典文学に与えた影響をたどる内容で、奈良時代、平安時代、鎌倉時代の資料20点を展示している。会期は6月7日までとなっている。
「文選」とは何か
「文選」は6世紀、中国・梁(りょう)の昭明太子によって編纂された詩文集である。春秋時代から梁までの代表的な詩文約800編を収めており、唐代には文人や学者にとって必読の書とされていた。この書物は日本にも伝来し、『古事記』や『日本書紀』をはじめとする幅広い作品に影響を与えたとされる。
展示の見どころ
展示では、江戸時代に刊行された「文選」のうち、三国時代の諸葛孔明が記した「出師表(すいしのひょう)」を収めた項が公開されている。また、『万葉集』『源氏物語』『枕草子』など、多彩な資料も並べられている。特に注目すべきは、足利学校所蔵の国宝、宋刊本「文選」が、4月25日から5月10日までの期間限定で公開される点である。
- 江戸時代刊「文選」:出師表の項を公開
- 国宝 宋刊本「文選」:4月25日~5月10日限定公開
- 関連資料:万葉集、源氏物語、枕草子など
会場情報
会場は足利学校遺蹟(いせき)図書館。開館時間は午前9時から午後5時まで(受け付けは午後4時半まで)。入場には別途、足利学校への入場料が必要となる。詳細は足利学校の公式サイトなどで確認できる。



