琴浦町、危険なブロック塀撤去へ 東桜ヶ丘地区で軽量フェンス新設 2026年度に工事開始
琴浦町、危険ブロック塀撤去へ 東桜ヶ丘地区でフェンス新設

琴浦町が危険ブロック塀の撤去計画を策定 東桜ヶ丘地区の安全確保へ

鳥取県琴浦町は、同町出上にある家畜改良センター鳥取牧場と東桜ヶ丘地区との境界に設置された長大なブロック塀を、2026年度に完全撤去する方針を正式に決定しました。撤去後には、鋼製の軽量フェンスを新設する計画で、総事業費は2億6800万円を見込んでいます。この措置は、2018年に発生した大阪北部地震で学校のブロック塀が倒壊し、小学4年生の女児が亡くなった事故を契機として講じられる防災対策の一環です。

住民から「危険」の声 耐震基準未達が判明

問題のブロック塀は、高さ約1.8メートル、全長約415メートルに及びます。1979年頃、当時の農林水産省鳥取種畜牧場(現・家畜改良センター鳥取牧場)に隣接する東桜ヶ丘地区に団地が造成された際、防疫や防音、悪臭対策を目的として町有地に設置されました。しかし、大阪北部地震を受けて町が2018年に実施した調査では、このブロック塀が1981年に導入された「新耐震基準」を満たしていないことが明らかになりました。新耐震基準は、震度6強以上の地震でも倒壊しない強度が求められる厳格な規格です。

東桜ヶ丘地区には現在27世帯が居住しており、一部の家屋はブロック塀のすぐ近くに立地しています。このため、地元住民からは「古くなっており、地震の際に倒壊する危険性が高い」「倒壊すれば家屋が深刻な損傷を受ける可能性がある」といった懸念の声が相次ぎ、町に対して早期の対応を求める要望が寄せられていました。

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5年にわたる協議を経て予算計上 2026年夏から工事開始へ

琴浦町は、住民の不安を解消するため、2019年から地域住民や鳥取牧場との協議を重ねてきました。そして、2024年度からは撤去工事に向けた詳細な測量と設計作業に着手。2026年度の一般会計当初予算案に、撤去費用およびフェンス設置費用として2億6800万円を計上しました。

この予算案は、3月4日に開会する町議会定例会で審議され、可決されれば、同年夏頃からブロック塀の撤去工事が開始される見通しです。工事は段階的に進められ、撤去完了後、年度内を目途に新しい鋼製軽量フェンスの設置が行われる計画となっています。

琴浦町総務課防災危機管理室の担当者は、「時間はかかりましたが、ようやく撤去費用を予算に計上することができました。住民の皆様が安心して暮らせる環境を整備したいと考えています」と述べ、事業の意義を強調しました。

この取り組みは、老朽化したインフラの更新と地域防災力の向上を両立させる重要な事例として注目されています。琴浦町では、今後も住民の安全確保に努め、災害に強いまちづくりを推進していく方針です。

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