東日本大震災15年 福島・双葉町と多摩市の児童300人が和太鼓で共演 復興願う合唱も
震災15年 福島と多摩の児童300人が和太鼓共演

震災15年を機に拡大した交流コンサート

東日本大震災から15年となる節目を迎え、福島県双葉町と東京都多摩市の小学生らが共演する「双葉と多摩をつなぐふれあいコンサート」が、多摩市聖ケ丘の多摩大学付属聖ケ丘中学高校講堂で盛大に開催されました。このイベントは、東京電力福島第一原子力発電所事故後、多摩市が継続してきた被災地支援活動の一環として位置づけられています。

過去最大規模の参加者数

今回のコンサートでは、過去最大となる約300人の子どもたちが参加し、会場には600人以上の聴衆が詰めかけました。約600人収容の講堂は満席となり、立ち見客が出るほどの盛況ぶりでした。主催は、京王線聖蹟桜ケ丘駅周辺の桜ケ丘商店会連合会が中心となって担いました。

福島県からは、いわき市内の仮校舎に移転している双葉町立小学校の児童6人と、舘下明夫教育長らが招待されました。一方、多摩市側からは市内5小学校の児童や多摩大学付属聖ケ丘中学高校の生徒らが参加し、多彩なプログラムを展開しました。

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多彩なプログラムと合同演奏

多摩市の小学生たちは、ブラスバンドの演奏や合唱を披露したほか、自然再生エネルギーについての学習成果を発表しました。特に注目を集めたのは、双葉町の児童6人による和太鼓の演奏です。彼らは力強いリズムを響かせた後、多摩市の児童らと合同で和太鼓を演奏し、両地域の絆を深めました。

コンサートの最後には、客席も含めた全員で復興を願う曲「しあわせ運べるように」を合唱。会場全体が一体となって、震災からの復興と未来への希望を歌い上げました。

継続的な交流活動の背景

桜ケ丘商店会連合会の飯島聖士会長は、「子どもたちはあっという間に打ち解けていた。いつか再会して素晴らしい未来をつくってくれれば」と語り、交流の意義を強調しました。多摩市と福島県の交流は、原発事故の翌年である2012年に福島県浪江町の住民を祭りに招待したことから始まりました。その後、子どもの交流行事や被災地紹介の展示、映画上映会など、多様な活動が継続されています。

双葉町の現状と課題

双葉町では現在も、大半の地域で避難指示が解除されていません。登録人口は約5千人ですが、実際に居住しているのは約200人に留まり、これは原発事故当時の人口のわずか3%程度です。多くの住民が避難生活を続けており、町内には学校がなく、28年度に義務教育学校の開校を予定しています。

このコンサートは、震災から15年が経過した今も続く復興への道のりを考える機会となりました。子どもたちの笑顔と演奏を通じて、被災地との絆を深め、未来への希望を共有する貴重な場として、参加者全員の心に深く刻まれる一日となりました。

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