日本ガイシ、春闘要求に満額回答 賃上げ率6.85%で3年連続高水準維持
日本ガイシは3月2日、今年の春闘において労働組合が提出していた賃金引き上げ要求に対し、満額回答を行ったことを明らかにした。同社の好業績を反映した迅速な対応が注目されている。
具体的な賃上げ内容とその背景
労働組合は、賃金体系の底上げを図るベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせ、平均月額2万6600円の賃金引き上げを要求していた。日本ガイシはこの要求を全面的に受け入れ、賃上げ率は6.85%となることが確定した。これにより、同社の賃上げ率は3年連続で6.5%を上回る高水準を維持することとなった。
広報担当者は「労使間での認識を早期にすり合わせることができた」と説明しており、要求が提出された2月25日からわずか1週間足らずという異例のスピードで回答が実現した背景には、円滑な労使関係と堅調な業績が影響しているとみられる。
業績好調が賃上げを後押し
日本ガイシは近年、半導体関連製品など高性能製品の需要拡大を受けて業績が好調に推移している。こうした経営環境の改善が、労働組合の要求を早期に満額回答する原動力となったと考えられる。また、大卒総合職の初任給についても引き上げられる見通しで、人材確保に向けた積極的な姿勢がうかがえる。
今回の春闘回答は、自動車業界など他業種でも早期決着の動きが広がる中、製造業全体の賃上げトレンドを後押しする可能性がある。企業業績と労働者の処遇改善が連動する好例として、今後の労使交渉に影響を与えそうだ。



