千葉県教員の残業時間が月平均35時間に改善 過去最短を記録
千葉県教育委員会が発表した2025年度の教員勤務実態調査によると、残業時間の平均は月35時間1分となりました。前年度と比較して4時間28分減少し、2017年度の調査開始以来、最も短い時間を記録しました。この改善には、事務作業を補助するスタッフの拡充などが寄与したとされています。
学校種別による残業時間の差異
調査は、千葉市立を除く県内の公立小中学校、特別支援学校、義務教育学校、県立高校の教員を対象に、2025年11月に実施されました。残業時間の平均は、小学校が33時間30分、中学校が46時間42分、義務教育学校が42時間10分、高校が32時間17分、特別支援学校が19時間37分でした。特に中学校教員の残業時間が突出して長いことが明らかになりました。
目標値と過労死ラインを超える割合
県教委の「働き方改革推進プラン」では、残業時間を原則的に月45時間を超えないことを目標としています。今回の調査では、昨年11月に45時間を超えた教諭の割合は、中学校が47.7%で最も高く、小学校の25.5%、高校の23.8%と続きました。すべての学校の平均では、2023年11月の37.7%から9.4ポイント低い28.3%に改善しています。
さらに、国が示す「過労死ライン」とされる月80時間を超える残業時間だった教諭の割合も、中学校が9.9%と最も高かったことが判明しました。この数値は、依然として深刻な長時間労働が一部で続いている実態を浮き彫りにしています。
職種別の長時間労働実態
職種別では、副校長・教頭の残業時間が最も長く、全校種平均で53時間34分に達しました。過労死ラインを超えた市町村立学校の副校長・教頭の割合は、小学校で9.8%、中学校で11.5%と、管理職の負担の重さが顕著に表れています。
県教委の見解と今後の課題
県教委教育総務課は、「事務作業などを補助する『スクール・サポート・スタッフ』の配置などにより、残業時間の減少が図れている」と説明しています。一方で、「依然として中学校の教員や副校長・教頭などの長時間労働は深刻な状況です。さらなる業務改善を進め、教員がより良い環境で教育に専念できるよう取り組んでいきたい」と述べ、課題解決への意欲を示しました。
今回の調査結果は、教員の働き方改革が一定の成果を上げつつあることを示す一方で、学校種や職種によっては依然として過重な負担が続いている実態を明確にしています。今後の対策では、特に中学校教員や管理職への支援を強化し、持続可能な労働環境の整備が求められています。



