JR特急「しおかぜ」「南風」、2027年春から自由席廃止へ 全席指定席化で利便性向上
JR特急「しおかぜ」「南風」自由席廃止 2027年春から全席指定席

JR特急「しおかぜ」と「南風」、2027年春から自由席を全廃へ

JR四国とJR西日本は、2027年春のダイヤ改正において、岡山―松山間を結ぶ特急「しおかぜ」および岡山―高知間の特急「南風」から自由席を廃止し、全席を指定席に切り替える方針を正式に発表しました。この措置は、山陽新幹線「のぞみ」で指定席を拡大したことに伴い、乗り継ぎ客からの需要が高まっていることを背景としています。

自由席廃止と新たな「立席特急券」の導入

現在、特急「しおかぜ」では5両編成中2両、「南風」では3両編成中1両が自由席として設定されていますが、これらを完全に廃止します。代わりに、指定席が満席で利用希望者が多い場合に限り、列車と車両を指定した「立席特急券」を販売する予定です。この立席特急券は、従来の自由席と同額で提供され、乗客の利便性を確保します。

一方、松山―高松間を走行し、多度津駅や宇多津駅で「しおかぜ」と連結・分割する特急「いしづち」については、自由席を維持することが明らかになりました。また、特急用定期券に関しては、継続する方向で検討が進められています。

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全席指定席化によるメリットと課題

JR四国は、全席を指定席とすることにより、以下のような利点があると強調しています。

  • 「始発駅以外では自由席に座れない」という不公平感の解消
  • 駅ホームで並んで待つ不便さの軽減
  • 車掌による切符確認作業や乗客安全確認の業務効率化

しかし、料金面では自由席利用と比較して、330円から1240円の値上げとなる見込みです。これに対し、JR西日本は負担軽減策として、50キロ未満の駅間を対象に、インターネットサイト「e5489」限定で割安な指定席切符を販売することを発表しました。

  1. 駅間が25キロまで:300円
  2. 駅間が50キロまで:500円

この新料金は、現在の自由席よりも割安になるため、短距離利用者にとっては朗報と言えるでしょう。

全国的な在来線特急の全席指定席化の流れ

在来線特急の全席指定席化は、全国的に進展しています。JR北海道は今月14日のダイヤ改正で道内全ての特急で完了させており、JR西日本も2024年に「サンダーバード」や「やくも」「スーパーいなば」などで同様の施策を導入しています。今回の「しおかぜ」と「南風」の変更は、この大きなトレンドに沿ったものであり、鉄道輸送の効率化とサービス向上を目指す取り組みの一環です。

JR四国とJR西日本は、今後も乗客の声を反映させながら、より快適で公平な鉄道利用環境の整備に努めていく方針です。

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