津駅周辺のバスタプロジェクト、国交省が整備方針の検討を開始
三重県津市は4月20日、津駅周辺に交通ターミナル「バスタ」を整備する「バスタプロジェクト」について、国土交通省が本年度から整備方針の策定に向けた検討を開始したことを明らかにしました。前葉泰幸市長は、この動きを「バスタ整備に向けて次のステップに進んだ」と強調し、市は国や県と連携しながら早期の事業化を目指す方針です。
国交省主導の取り組み、津駅周辺の機能強化を判断
バスタプロジェクトは、鉄道駅やバス乗り場などを集約したターミナルを官民連携で整備する国土交通省主導の取り組みです。これまでに東京・新宿駅ではバスタ新宿が2016年に開業しており、県内では四日市市の近鉄四日市駅東側でも整備が進み、2027年度中の完成を目指しています。
津駅では、2021年度から国交省が駅周辺の機能強化に関する調査を実施。鉄道やバスのスムーズな乗り換え、周辺のにぎわい創出、災害時の一時避難者の受け入れなど、ターミナルに求められる役割や機能を詳細に検証してきました。
国交省はこれらの調査結果を踏まえ、津駅周辺に交通拠点としての機能強化が必要と判断。今後はターミナルの整備範囲や完成後の具体的なイメージなどについて、本格的な検討を進めていくことになります。
地元事業者から高い関心、商業施設へのニーズ確認
津市も2025年度に、デベロッパー(開発業者)やゼネコン、地元企業など幅広い事業者を対象とした調査を実施しました。その結果、オフィスや宿泊、居住施設の導入に対して10以上の事業者が関心を示し、特に商業施設に関して高いニーズがあることが確認されました。
前葉市長は記者会見で、「これから『どんなバスタにしていくか』を決める重要な段階を迎えることになります。より利便性が高く、県都の玄関口にふさわしい駅前にしていきたいと考えています」と述べ、プロジェクトへの意欲を示しました。
市は今後も国や県と緊密に連携しながら、具体的な整備計画の策定を進め、地域の交通利便性向上と経済活性化を図っていく方針です。バスタプロジェクトの進展は、津駅周辺の都市機能強化だけでなく、三重県全体の交通ネットワーク整備にも大きな影響を与えることが期待されています。



