高級腕時計シェアリング「トケマッチ」元社員を逮捕 国際手配からUAEから移送
警視庁捜査2課は4月23日、高級腕時計を所有者から預かり貸し出すシェアリングサービス「トケマッチ」を巡り、預かった腕時計を詐取したとして、詐欺の疑いで運営会社の元社員である永田大輔容疑者(40)=住所不詳=を逮捕しました。この事件は、国際的な捜査網を駆使した結果、容疑者がアラブ首長国連邦(UAE)から日本に移送されるという異例の経緯をたどりました。
国際手配から拘束、日本への移送まで
同課の発表によると、永田容疑者は2024年1月に、元代表社員の福原敬済被告(44)=業務上横領罪で起訴=とともにUAEに出国し、その後、国際手配されていました。永田容疑者は今年1月に現地当局によって拘束され、今月23日に日本への移送が完了しました。一方、福原被告はすでに2025年12月に逮捕されており、今回の逮捕は事件の全容解明に向けた重要な一歩とみられています。
逮捕容疑の詳細と被害内容
永田容疑者の逮捕容疑は、福原被告と共謀して、2023年に東京都内に住む30代の男性から預かった高級腕時計15本を詐取したというものです。これらの腕時計は時価総額で約1800万円相当に上り、被害者はサービスを通じて貴重な資産を預けたにもかかわらず、返却を受けられない状況に陥りました。警視庁は、共犯関係や資金の流れを含め、詳細な捜査を進めています。
事件の背景と社会的影響
「トケマッチ」は、高級腕時計のシェアリングサービスとして注目を集めていましたが、今回の事件により、利用者間の信頼や事業モデルの安全性に重大な疑問が投げかけられています。警視庁は、同サービスを利用する消費者に対し、契約内容の確認や資産管理の徹底を呼びかけるとともに、類似の詐欺事件防止に向けた啓発活動を強化する方針です。この事件は、シェアリングエコノミーにおけるリスク管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。
今後、永田容疑者に対する取り調べが本格化し、事件の全容が明らかになることが期待されます。警視庁は、国際協力を通じた捜査の成果を評価しつつ、さらなる証拠収集に努めるとしています。



