朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)が散弾銃を持った男に襲撃され、記者2人が殺傷された事件から5月3日で39年を迎える。殺害された小尻知博記者(当時29)を追悼するため、朝日新聞社は3日午前9時から午後2時まで、支局1階に拝礼所と記帳台を設け、3階の襲撃事件資料室を一般公開する。
事件の概要
事件は1987年5月3日の憲法記念日に発生した。午後8時15分ごろ、支局2階の編集室に目出し帽の男が侵入し、散弾銃を2発発砲。小尻記者を殺害し、犬飼兵衛記者(当時42、2018年に死去)に重傷を負わせた。「赤報隊」を名乗る犯行声明文が通信社に届いたが、未解決のまま2002年5月に公訴時効が成立した。
追悼行事の詳細
拝礼所では小尻記者の遺影が置かれ、訪れた市民が手を合わせることができる。記帳台も設置され、追悼の言葉を記すことが可能だ。また、3階の資料室では事件当時の資料や写真が展示され、一般公開される。
阪神支局は西宮市与古道町1の1(阪神西宮駅・市役所口すぐ)に所在する。
事件の影響とその後
この事件は報道の自由に対する重大な攻撃として記憶されている。朝日新聞社は毎年、事件の日に追悼行事を行い、風化させないよう努めている。資料室の公開は、事件の記憶を後世に伝えるための取り組みの一環である。
なお、事件に関連して「赤報隊」を名乗るグループによる犯行声明があったが、犯人は特定されず、時効を迎えた。現在もなお、事件の全容解明には至っていない。



