神奈川県警で大規模な虚偽書類作成疑惑 速度違反摘発で2600件超に不正関与
神奈川県警察本部において、車両の速度違反を摘発する過程で虚偽の書類を作成した疑いが浮上し、県警が虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で、県警第2交通機動隊に所属する巡査部長ら複数の警察官を近く書類送検する方針であることが、13日の捜査関係者への取材で明らかになりました。
不正の手法と規模
捜査関係者によれば、速度違反の取り締まりでは、違反車両と一定の距離を保ちながら追跡し、速度を計測するのが標準的な手順です。しかし、問題となった巡査部長らはこの追跡を怠り、実際に追跡した距離とは異なる数値を交通反則切符に記載するなどして、適正な捜査が行われたように見せかける虚偽の書面を作成した疑いが持たれています。
さらに、現場の状況を図面にする見取り図や実況見分調書についても、再度現場を訪れることなく過去の図面を流用するなど、実際とは異なる内容の書類を作成する不正が確認されました。これらの行為は、2022年以降に少なくとも2600件以上に及んでいるとされ、組織的な不正の可能性が指摘されています。
発覚の経緯と動機
この不正が発覚したきっかけは、2024年に巡査部長によって違反を摘発された人物から県警に寄せられた相談でした。県警が詳細な調査を進めた結果、大規模な虚偽書類作成の実態が明らかとなりました。
巡査部長は調査に対し、「事務処理に時間を費やすよりも、交通取り締まりの現場活動に時間を使いたかった」という趣旨の説明をしていると伝えられています。この発言は、効率を優先するあまり、法令遵守を軽視した可能性を示唆しています。
神奈川県警は、関係する巡査部長らを厳正に処分する方針を固めており、警察組織の信頼回復に向けた対応が急がれます。この事件は、公務員の倫理や捜査の適正性について、社会全体で再考を促す事例となりそうです。