食品の表示カロリーはすべて吸収されない? 食物繊維や年齢が吸収効率に影響
表示カロリーはすべて吸収されない? 食物繊維や年齢が影響

食品の表示カロリーはすべて体内に吸収されるわけではない

食事で摂取したエネルギーは、ふん便や尿によって一部が体外に排出され、すべてが消化・吸収されているわけではありません。この事実を裏付ける研究結果が、医薬基盤・健康・栄養研究所や東北大学などの研究チームによって明らかにされました。

研究チームが国内外の23論文を解析

研究チームは、過去約50年間にわたって大人を対象とした国内外の23の研究論文を体系的に整理し、分析を行いました。これらの論文では、食品だけでなく、ふん便や尿を燃やして発生する熱量を測定し、高精度にエネルギー量を評価しています。

その結果、食べ過ぎでも小食でも、吸収効率は比較的安定している一方で、食物繊維の多い食品やナッツ類では吸収効率が低くなることが確認されました。具体的には、クルミ、アーモンド、ピーナツなどのナッツ類が該当します。

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年齢による吸収効率の違いも判明

さらに、年代別に分析したところ、60歳以上の高齢者では吸収効率がかなり低くなることもわかりました。この発見は、高齢者の体重減少やフレイル(虚弱)が深刻な健康課題となる中で、特に重要な意味を持ちます。

研究成果は栄養学の専門誌に掲載され、世界的に肥満人口が増加する一方で、適正な体重維持の重要性が高まっている現代社会において、新たな知見を提供しています。

体重管理におけるエネルギー吸収の個人差

体重管理は、食事による摂取エネルギーと、基礎代謝や運動による消費エネルギーのバランスが鍵となります。しかし、食品の容器包装に表示されているカロリー量(エネルギー量)は、以下のように計算されています。

  • 炭水化物とたんぱく質:1グラムあたり4キロカロリー
  • 脂質:1グラムあたり9キロカロリー

実際には、体内に吸収されるエネルギー量には個人差があり、同じエネルギー量でも食事の種類や内容、食べる人の年齢や健康状態によって吸収率が異なる可能性が指摘されています。この研究は、そうした差異を科学的に裏付けるもので、今後の栄養指導や健康政策に影響を与えることが期待されます。

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