岩手県陸前高田市は8日、愛知県豊明市にある桜花学園大学および名古屋短期大学と、保育士を目指す学生の実習受け入れに関する協定を締結しました。東日本大震災で甚大な被害を受けた同市は、被災地での実習を通じて防災に関する知識を深めるとともに、将来の保育士としての移住や就職につなげたい考えです。
実習の内容と目的
実習期間は約2週間を想定しており、市内の保育園で避難対応などの防災訓練に参加するほか、東日本大震災津波伝承館を訪れて震災の教訓を学びます。また、地域住民との交流も予定されており、学生たちは被災地の現状を肌で感じることができます。
将来的な人材確保へ
陸前高田市は、保育士不足が深刻化する中、この実習を通じて学生に地域の魅力を伝え、将来的な移住や就職を促進したいとしています。市の担当者は「被災地での経験が、学生の成長につながるだけでなく、地域の保育を支える人材の確保にもつながれば」と期待を寄せています。
実施計画
2026年度中にまず5人程度の学生を試験的に受け入れ、2027年度から本格実施に移行します。桜花学園大学と名古屋短期大学の一部学科、および短大に新設される通信教育課程から、年間約15人が派遣される見込みです。
この取り組みは、被災地の復興と保育人材の育成を両立させるモデルケースとして注目されています。



