広島県の老人ホームで集団食中毒発生 ノロウイルス検出で40人が体調不良
広島県は2026年2月14日、安芸高田市にある老人ホームで大規模な食中毒事件が発生したことを明らかにしました。この施設では、入所者と調理スタッフを合わせて合計40名が下痢や嘔吐などの症状を訴え、緊急の対応が求められています。
症状の詳細とウイルス検出の経緯
体調不良を報告した40人の内訳は、60代から90代までの高齢の入所者と、施設内で調理業務に従事していた調理者です。特に注目されるのは、90代の女性入所者1名からノロウイルスが明確に検出された点で、これにより県当局は本件を食中毒事件と断定しました。
ノロウイルスが検出された女性は一時入院を余儀なくされましたが、現在は回復に向かっているとの報告があります。他の症状を訴えた39人についても、全員が回復傾向にあり、深刻な健康被害は避けられた模様です。
原因と特定された給食と行政の対応
広島県の調査によれば、食中毒の原因は2026年2月9日から11日にかけて提供された給食である可能性が高いとされています。施設側は2月12日、入所者に嘔吐や下痢の症状が現れたことを受け、西部保健所広島支所に連絡し、詳細な調査が開始されました。
この結果を受けて、広島県は2月14日、施設内の調理業務を委託されていた「日清医療食品」に対して営業禁止処分を下すことを決定しました。この処分は、食品衛生法に基づく厳格な措置であり、再発防止と安全確保を目的としています。
今後の見通しと社会的な影響
今回の事件は、高齢者施設における食品安全管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。ノロウイルスは感染力が強く、集団生活の場では特に迅速な対応が不可欠です。県当局は、関係施設に対して再発防止策の徹底を求めるとともに、継続的な監視を強化していく方針を示しています。
地域社会では、高齢者の健康を守る環境整備が急務であるとの認識が広がっており、今後の対策に注目が集まっています。