武蔵野市、医療的ケア事業者に月6千円補助金 都内初の取り組みで在宅生活支援
武蔵野市、医療的ケア事業者に月6千円補助金 都内初 (17.02.2026)

武蔵野市、医療的ケア事業者に月6千円の補助金支給を開始 都内初の取り組みで高齢者の在宅生活を支援

武蔵野市は2026年度の予算案において、介護従事者による医療的ケアに取り組む事業者に対する補助金制度を新設することを明らかにしました。具体的には、たんの吸引や経管栄養といった医療的ケアを提供する事業者に対し、ケア対象者1人につき月額6千円の補助金を支給する方針です。この取り組みは東京都内では初めての試みであり、全国的に見ても非常に珍しい事例となっています。

在宅生活の継続を目指す環境整備が目的

市の関係者によれば、この補助金制度の主な目的は、医療的ケアを必要とする高齢者や障害者が、可能な限り自宅での生活を継続できる環境を整えることにあります。在宅医療の充実は、地域包括ケアシステムの重要な要素として位置付けられており、今回の施策はその一環として実施されます。事業費として432万円が計上されており、制度の円滑な運営が期待されています。

子育て支援や地域浄化対策も拡充

武蔵野市の新年度予算案では、医療的ケア事業者への補助金以外にも、多様な分野での支援策が盛り込まれています。新たな子育て支援策として、タクシー配車アプリで利用可能な2万円分のチケットを配布する事業が計画されています。この事業は妊娠届出から子どもが1歳になるまでの間に申請を行った世帯を対象としており、事業費として2,789万円が確保されています。

さらに、かつて性風俗店などが集中していた吉祥寺駅東側地域では、環境浄化特別強化期間を新年度から3年間設定し、従来の対策を拡充する方針です。具体的な取り組みとしては以下の通りです。

  • 客引き対策のパトロール強化に1,404万円
  • 街頭防犯カメラの増設に2,111万円
  • 街路灯の照度向上に200万円

医療機関支援と過去最大規模の一般会計

物価高騰や吉祥寺南病院の診療休止に伴い、負担が増加している医療機関に対する支援も継続されます。新年度においても医療機関支援のための補助金が計上され、総額1億3,838万円が投入される予定です。これにより、地域医療の維持と質の向上が図られます。

武蔵野市の2026年度一般会計予算案の総額は942億2,700万円に達し、過去最大の規模となりました。この予算案には、医療的ケア事業者への補助金をはじめとする様々な新規事業が含まれており、市民生活の質的向上と地域課題の解決に向けた積極的な投資が行われています。市はこれらの施策を通じて、高齢化が進む社会において持続可能な地域コミュニティの構築を目指しています。