つくば霞ケ浦りんりんロードの春、自転車が行き交う平和な風景を綴る
つくば霞ケ浦りんりんロードの春、自転車が行き交う平和

春のりんりんロード、自転車が行き交う平和な風景

茨城県つくば市の「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、春になると本当に素晴らしい。毎週の用事の途中で、最高の季節を満喫するサイクリストたちを眺めている。正直、昨今の世界情勢や物価高で気分が晴れやかとは言えないが、青空には癒されている。

季節の移ろいと田園風景

季節は桜吹雪から新緑へと移り変わる。田んぼには水が張られ、静かに青空を映し出している。この地域ではゴールデンウイーク頃が田植えの最盛期で、稲がすくすく伸びるにつれ、霞ケ浦湖畔に広がるレンコン畑の浮き葉も水面に姿を現す。

多彩なサイクリングルート

りんりんロードにはさまざまなルートが用意されている。まず、日本で2番目に大きい湖・霞ケ浦を一周する通称「カスイチ」。さらに、土浦から筑波山を望み、岩瀬まで敷設されていた旧筑波鉄道の廃線跡を走るルート。足を延ばせば、不動峠や風返峠を攻める本格的な筑波山ヒルクライムルートもあり、体力に合わせてコースを選べる。

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自転車利用者の多様性

筆者は学生時代にサイクリングクラブに所属していたが、すっかり腰が重くなっている。違反に対する「青切符」制度の理解もあやしいため、初心者向けの指導を受けたいくらいだ。自転車に乗る人を私見でざっくり分類すると、(1)サイクリング(2)スポーツ(3)生活の足の3タイプに分けられる。スキルや安全知識が異なる人々が、生身のまま同じ道を利用し、すれ違い、追い越し、追い越されている。よく考えると少し怖くなる。自転車に乗る皆さん、保険にはもちろん入っていますよね?

サイクリングクラブの思い出

筆者が所属していたサイクリングクラブは(1)の活動が中心で、旅の移動手段として自転車を楽しんでいた。スピードにはこだわらず、その土地の歴史や自然、景色を味わっていた。時は1990年代。バックパックを背負って旅するバックパッカーもまだ多く、新入生歓迎チラシに「日本を走ろう」と書かれていて、単純に心をつかまれた。

ユースホステルの思い出

サイクリング中の宿泊先は主にユースホステル。今思えば、それは博打のような楽しみがあった。ペアレントと呼ばれる管理者の個性や食事、宿の立地や衛生環境に差があり、同宿メンバーによっても雰囲気ががらりと変わった。良かったのは、旅人同士が交流しやすく、ボーダーレスに情報交換できる空気があったことだ。今でもゲストハウスや山小屋にそんな雰囲気は残っているだろうか? 探せば、サイクリングの途中でそんな場所に出会えるだろうか?

スポーツサイクリングの魅力

(2)のスポーツタイプ、スピードや距離に特化した走りやレースは、見る側に回ってしまった。研ぎ澄まされた肉体で風を切って走るのはどんな気分だろう。美しく、見ていてワクワクする。

生活の足としての自転車

(3)の生活の足として自転車を使う層が最も多いだろう。通勤通学で自転車を利用する大学生はおなじみの光景だ。友人のお子さんも「つくばから土浦第一高校まで自転車で通うのは普通」と言うから、たくましい。ただ、農道でうっかり田んぼに落ちたという話も聞くので、安全運転で通学してほしい。

安全への願い

まれに、自転車でのふらふら運転やぶつかり行為をする不届き者もいると聞く。取り締まりが行われれば、少しは安心できるだろう。道は皆で平和に使いたい。狭い日本、どこかで行き交うこともあるだろうが、ケンカせず自由にいきたいものだ。

(作家、つくば市在住)=毎月第4土曜掲載

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