宮城県気仙沼市長選は26日投開票され、現職の菅原茂氏(68、無所属)が元ノリ卸業で新顔の岩村彬氏(79、無所属)を大差で破り、5選を果たしました。8年ぶりの選挙戦となり、当日有権者数は4万7871人。投票率は55.61%で、これまで最低だった2018年の61.31%を下回り、過去最低を記録しました。
菅原氏、順当に勝利
当初は無投票の公算が大きいと見られ、実質的に信任投票となった選挙で、菅原氏が順当に勝利しました。東日本大震災後の15年で人口が3割減の5万5千人となった市のかじ取りを、「燃え尽きる覚悟で」進める姿勢を示しています。
菅原氏は、津波で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島3県の沿岸部で、震災発生時から務める唯一の首長です。28日には、今秋の設置が見込まれる防災庁について、国会に招かれ陳述する予定です。
復興後の政策に注力
4期目からは復興後を見据えた政策に本格的に取り組んできました。東北一の金額に押し上げたふるさと納税の寄付金を財源に、人口減少対策、教育、産業、シニア活躍の4分野で政策集をまとめました。市民の暮らしやすさを求め、持続可能な社会やDXの推進を公約に掲げています。
選挙戦を好機と捉え、少人数で市民と語り合うタウンミーティングも3回開催しました。
岩村氏の挑戦及ばず
岩村氏は無投票と多選に苦言を呈し、告示直前に出馬を決めました。しかし、ポスター掲示を行わず、徒歩での遊説と選挙活動が限定的で、実績、知名度、地盤のある相手に及びませんでした。
市議選も激戦
定数が3減の21となった市議選は、現職21人、新顔6人の激戦となり、深夜に新たな顔ぶれが決まる見通しです。
現職の菅原氏が予想通り勝利したものの、投票を終えた有権者からは「選択肢がなかった」という本音も聞かれました。



