【ソウル共同】韓国の「非常戒厳」宣言を巡り、自身への捜査を妨害したとして、特殊公務執行妨害などの罪に問われた前大統領、ユン・ソンニョル被告(65)の控訴審で、ソウル高裁は29日、懲役7年(求刑懲役10年)の実刑判決を言い渡した。1月の一審ソウル中央地裁判決の懲役5年を上回る重い量刑となった。ユン被告に対する一連の公判で初めての二審判決である。
ユン被告は昨年1月、高官犯罪捜査庁(高捜庁)による自身の拘束令状執行を、大統領警護庁を動員して妨害したほか、24年12月の非常戒厳の宣言時に一部閣僚の審議権を侵害した罪などに問われていた。検察は一審に続き、厳しい処罰を求めた。
一方、ユン被告は戒厳令宣言を巡る内乱首謀罪でも、今年2月に無期懲役の一審判決を受けている。この事件については、ユン被告と特別検察官の双方が控訴しており、今後の審理が注目される。
今回の控訴審判決は、ユン被告の一連の罪状の中で最初の二審判断となり、今後の他の裁判にも影響を与える可能性がある。被告側は判決を不服として、最高裁への上告を検討するとみられる。



