長良川河口堰で稚アユの初遡上を確認、AIが群れを発見
長良川河口堰で稚アユ初遡上、AIが確認 (06.03.2026)

長良川河口堰で稚アユの初遡上を確認、AI技術が群れを発見

水資源機構は5日、三重県桑名市に位置する長良川河口堰の魚道において、体長約7センチの稚アユの群れが初めて遡上したことを発表しました。この初遡上は3日午後4時45分頃に確認され、昨年の記録と比較して1日遅いタイミングとなりました。

AIを活用した監視システムが群れを捉える

遡上の確認は、魚道上に設置されたカメラが録画した映像を基に行われました。AI(人工知能)技術が魚道内を泳ぐ稚アユの姿を自動的に検出し、そのデータを世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」(各務原市)の池谷幸樹館長が精査して確認しました。このプロセスは、従来の目視による監視に比べて効率的かつ正確なモニタリングを実現しています。

アユの遡上ピークと昨年の実績

アユの遡上は例年、4月下旬から5月中旬にかけてピークを迎えます。昨年の記録では、3月2日から6月30日までの121日間にわたり、合計131万8281匹のアユが長良川河口堰の魚道を通過したことが確認されています。このデータは、魚道の機能性と生態系への配慮が効果的に働いていることを示唆しています。

今回の稚アユの初遡上は、河川環境の健全性を評価する重要な指標として注目されています。水資源機構は、引き続きAI技術を活用した監視を継続し、アユの生態や遡上パターンを詳細に分析していく方針です。これにより、より持続可能な水資源管理と自然保護の両立が期待されます。