時事川柳の一句が描く現代社会の風刺
日々のニュースを鋭い風刺とユーモアで切り取り、わずか17文字に凝縮する「よみうり時事川柳」。その最新の掲載句が、読者の関心を集めている。選者を務める片山一弘氏が選んだ一句は、現代社会の一面を鮮やかに映し出している。
「接待を受ける手腕は卓越し」の謎
2026年2月13日に掲載された川柳は、「接待を受ける手腕は卓越し」という作品だ。作者は船橋在住の湯本信男氏で、1月28日に発表された句である。この一句が何を詠んだものか、読者に問いかけている。
ヒントとして示されているのは、「企業からひそかに『おねだり教授』とか呼ばれていたかも」という意味深な言葉。これにより、句の背景には学術界と企業の関係をめぐる出来事が想定される。研究資金や協力関係を巡り、接待を受けることに長けた人物像が浮かび上がる。
片山一弘選者の視点
選者の片山一弘氏は、日常のニュースを風刺やユーモアで料理し、世の中を17文字に凝縮する技量で知られる。今回の句も、そうした社会批評の一端を担っている。接待という行為を通じて、権力や利益が交錯する現代の光景を捉えているのだ。
川柳の伝統的な形式に乗せながら、現代的なテーマを扱うことで、読者に考えさせる余地を残している。一句の背後には、より深い社会問題が潜んでいる可能性もある。
時事川柳の役割と読者参加
よみうり時事川柳は、単なる文芸作品としてだけでなく、市民の声を反映する媒体としても機能している。読者からの投稿を受け付け、リアルな感情や意見を17文字に集約することで、時代の空気を伝えている。
今回の句のように、具体的な出来事を暗示する作品は、読者の解釈を促し、議論を生み出すきっかけにもなる。正解が次のページで明かされる仕組みも、読者の参加意識を高める効果がある。
時事川柳を通じて、私たちは日々のニュースを違った角度から見つめ直すことができる。一句の言葉が、社会の複雑な関係性を浮き彫りにするのだ。