「自分は大丈夫」の過信が招く悲劇 副業詐欺で150万円を失った50代女性の実例
「自分は大丈夫」の過信が危険 副業詐欺で150万円損失 (19.03.2026)

「自分は絶対詐欺に遭わない」という過信が招いた150万円の損失

「自分はしっかり者だし、詐欺になんて遭うわけがない」――そんな過信が、思わぬ落とし穴を生むことがある。近年、詐欺の手口はますます巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性を秘めている。読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」には、ネット副業を装った詐欺によって150万円もの大金をだまし取られた50代女性の生々しい体験談が寄せられた。

派遣社員の57歳女性が陥った罠

「振り込め詐欺に遭いました」というタイトルで投稿したのは、派遣社員として働く57歳の女性「ともりん」さん。日ごろから「自分は絶対詐欺には遭わない」と自信を持っていたにもかかわらず、仕事が休みの日にネット副業で収入を得ようとした結果、貯金の150万円を失ってしまったという。

「ちょっとしたマイナスを取り戻そうと、ハマってしまいました。途中、おかしいことはたくさんあったのに……」と述懐するトピ主。詐欺師は最初に少額の利益を与えて安心させ、信頼を築いたところで一気に大金を振り込ませる「投資・副業詐欺」の手口を用いていたようだ。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

銀行員の制止を振り切って入金

相手の要求に従い、150万円をインターネットバンキングで振り込もうとしたが、なぜか処理が進まなかった。そこで銀行に電話をかけると、応対に出た行員から「詐欺ではないことをお確かめですね。もう一度申し上げますと……」と何度も思いとどまるよう促された。

しかし、トピ主はその忠告を振り切って入金を強行してしまった。詐欺に気づいてからは「もう誰にも言えなくて、立ち直れなくて……」と、悔やんでも悔やみきれない心境を明かしている。発言小町には「同じ経験された方、慰めてほしいです。ホント、人生終わりくらいの気持ちです」との悲痛な書き込みが残された。

寄せられた約40件の反響と生々しい被害事例

このトピックには約40件のレスポンスが寄せられ、エールマークも700回以上押されている。「自分を責めないで。悪いのは詐欺を働いたほう」「詐欺犯は本当に悪賢い」など、トピ主を慰めるコメントが目立った。中には、同様の被害に遭った経験を綴った人も複数存在する。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

5つの具体的な詐欺被害事例

  1. 返金詐欺:「もじょもじょ」さんは、ネット購入後に「返金をPayPayで」と言われ、送られてきたQRコードにスマートフォンを自由に操れるシステムが仕込まれていた。LINEで話している間に裏で操作され、あっという間に200万円を奪われた。
  2. 投資コンサル詐欺:「金は天下の廻りもの」さんの夫は、投資コンサル詐欺に遭い、貯金を少しずつ引き出して一気に投資に突っ込んだ。詐欺師は「元手が大きければもっと儲かる」と期待させ、最後に特定の株を買わせて売り抜けたという。
  3. 高額料金請求詐欺:「チーズ」さんは、ガラケーからスマホに変えた直後、携帯会社を装った高額料金請求メールを受け取った。パニックになり、認証パスワード入力のメールが何度も届いたが、携帯会社に連絡して詐欺と判明した。
  4. AI音声詐欺:「kinoko」さんは、固定電話で「もしもし」と言っただけで、その声がAIで合成され家族を騙す詐欺に使われる可能性があると知り驚いた。声一つから個人を特定できる技術の進歩に危機感を抱いている。
  5. 還付金詐欺:「うむらうと」さんの母親は、還付金詐欺に遭い、「まるで魔法にかかったみたいにふらふらっと相手の言うがままになった」と泣いた。普段コンビニに行かない人でも、指示に従って入金してしまう心理的誘導の巧妙さが浮き彫りになった。

「騙しやすい人のリスト」懸念も

詐欺師は相手の心理を巧みにつく。「自分だけは大丈夫」と過信していると、周囲の忠告が耳に入りづらくなり、かえって被害に遭いやすくなるという指摘もある。さらに、「一度被害に遭うと『騙しやすい人のリスト』に載ってしまうのでは」との懸念も寄せられた。

「らら」さんは知人の例を紹介。「副業詐欺で150万円を失い、その後も副業詐欺を装った弁護士にまた150万円を騙し取られた。その後もオレオレ詐欺や投資詐欺、怪しい人の直接訪問が続き、ずっと狙われている感じがする」と述べている。

詐欺対策の重要性と情報収集の必要性

詐欺は常に私たちの身近に迫っている。警察庁では特殊詐欺対策ページを開設し、最新の手口や対策を紹介している。国民生活センターも「副業」「投資」といったキーワード別に、中高年が狙われやすいトラブルの事例を公開している。

詐欺被害を他人事と思わず、常に情報のアンテナを張り、事態に備えることが重要だ。誰もが被害者になり得る時代において、過信せずに警戒心を保つ姿勢が求められている。