熊本市の学校防犯カメラ設置、7割が賛成も懸念の声 アンケート結果公表
学校防犯カメラ設置、7割賛成も懸念 熊本市教委調査 (26.02.2026)

熊本市の学校防犯カメラ設置、7割が賛成も懸念の声 アンケート結果を公表

熊本市教育委員会は、学校内への防犯カメラ設置を検討しており、2026年2月25日に実施したアンケート結果を公表しました。この調査は、児童・生徒、保護者、教職員を対象に昨年12月から今年1月にかけて行われ、総回答数は延べ約3万6000件に上ります。結果として、約7割が設置に「賛成・必要」と回答しましたが、反対意見も一定数存在し、学校安全を巡る議論が活発化しています。

アンケートの詳細と回答傾向

アンケートは計11万9100人に実施され、約3割から回答を得ました。設置に対する賛否を尋ねたところ、児童・生徒の54.13%、保護者の88.56%、教職員の69.49%が「賛成・必要」と回答しました。特に保護者は全体で9割近くが「必要」とし、いじめや犯罪の証拠として、または防止のために有効だと前向きな姿勢を示しました。一方、児童・生徒では学年が上がるにつれて「反対・不必要」や「わからない」が増加する傾向が見られました。

賛成意見と反対意見の内容

肯定的な意見としては、「いじめの証拠がなく、先生に言っても受け流される。カメラの映像を見て叱ってもらいたい」や「いじめや体罰などの問題が起きてからでは遅く、カメラがあるだけで予防できることも多い」といった声が挙がりました。これに対し、反対意見では「機械より警備員の巡回の方がよい」「人材確保に予算をさいてほしい」といった提案や、デメリットとして「録画された映像の適正な管理や運用に懸念がある」が保護者と教職員の過半数から指摘されました。また、自由記述では「体育の着替え時などは生徒のプライバシー侵害にあたる」「映り込みを意識しない状況での記録も残る可能性があり管理が心配」といった慎重な意見も見られました。

設置場所に関する回答

設置を求めた回答者に場所を尋ねた設問(複数回答可)では、児童・生徒と保護者は「廊下・階段」を最多とし、教職員は「げた箱・昇降口・玄関」が最も多くなりました。「教室」と回答したのは、児童・生徒と教職員の半数、保護者の7割ほどでした。これらの結果は、学校内の安全確保において、どの場所が重点的に監視されるべきかについての関心の高さを反映しています。

アンケート結果は同日の教育委員会会議で示され、ホームページでも公開されています。熊本市教育委員会は、これらの意見を踏まえ、今後の防犯カメラ設置計画を慎重に進めていく方針です。学校安全とプライバシーのバランスをどう取るかが、今後の課題となりそうです。