国際スポーツ界で物議を醸しているドーピング容認の国際大会「エンハンスト・ゲームズ」が、24日(日本時間25日)に米ネバダ州ラスベガスで初開催される。陸上や競泳などから、元世界王者を含む約40選手が参加を予定している。主催者側は、この大会を人体の「潜在能力」を解き放つ試みだと主張している。
高額賞金と世界記録への挑戦
各種目の優勝者には25万ドル(約4000万円)の賞金が支給される。さらに、陸上100メートルと競泳50メートル自由形で世界記録を更新するタイムを出せば、100万ドル(約1億6000万円)が支払われる。この破格の賞金は、選手たちの記録への挑戦を後押ししている。
出場選手の意気込み
22日には出場選手が取材に応じ、それぞれの抱負を語った。陸上男子100メートルで9秒76の自己ベストを持ち、2022年世界選手権を制したフレッド・カーリー(米国)は、「自分の才能を披露するためにここにいる」と述べ、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持つ9秒58の世界記録超えに意欲を示した。
競泳男子100メートル自由形で2011年と2013年の世界選手権を2連覇した35歳のジェームズ・マグヌッセン(オーストラリア)は、「今回記録が破られるのを目の当たりにしたら、大会のコンセプトは受け入れられるはずだ」と語り、ドーピング容認という新しい試みへの理解を求めた。
この大会は、従来のアンチ・ドーピング規定に反するとして、多くの批判も集めている。しかし、参加選手たちは、自らの限界を超える可能性に期待を寄せている。



