大相撲夏場所(東京・国技館)は24日に千秋楽を迎え、小結若隆景(31)=本名・大波渥、福島県出身、荒汐部屋=が25場所ぶり2度目の優勝を果たした。若隆景は大関霧島とともに3敗で臨んだこの日、藤凌駕に勝利して12勝目を挙げた。結びの一番で勝った霧島と優勝決定戦となり、若隆景が寄り切りで勝利し、賜杯を手にした。
幕下転落からの復活優勝
若隆景の初優勝は2022年春場所で、新関脇での優勝は、1場所11日制だった1936年5月場所の双葉山以来、86年ぶりの快挙だった。大関候補の筆頭と目されたが、右ひざの大けがなどに苦しみ、一時は幕下まで番付を落とした。しかし、三役まで番付を戻し、今場所は力強い相撲で自己最多タイの12勝を挙げた。
幕内優勝経験者が幕下以下に地位を落とし、再び幕内で賜杯を抱くのは、元横綱照ノ富士に続いて2人目となる。若隆景の復活劇は、多くの相撲ファンに感動を与えた。
若隆景の家族と大関昇進への道
若隆景は元小結・若葉山を祖父に持つ。長兄は幕下の若隆元、次兄は幕内の若元春で、3兄弟そろって角界に身を置いている。大関昇進は「三役で3場所33勝」が目安とされ、若隆景にとっては今場所が起点となる。今後の活躍が期待される。



