夫刺した妻の実話映画、中国で公開中止 犯罪事実歪曲と批判
夫刺した妻の実話映画、中国で公開中止 批判殺到

中国で、実際に夫を刺殺した女性の実話を基にした映画が、当局の判断により公開中止となり、物議を醸している。この作品は国際映画祭で高評価を得ていたが、裁判での認定とは異なるストーリーが批判を浴びた。

映画の概要と受賞歴

映画『監獄来的媽媽』(意味は「刑務所から来た母」)は、陝西省出身の趙簫泓さん(44歳)の実体験に基づく。趙さんは夫を刺して殺害した罪で服役し、出所後の生活や息子、義母との関係修復の過程を描いている。作品には趙さんの実の息子も出演している。昨年9月、スペインのサンセバスチャン国際映画祭で上映され、趙さんは最優秀主演俳優賞を受賞した。

事件の経緯と裁判

趙さんは2009年4月、ベッドの設置をめぐって夫と口論になった。夫に頭を殴られ、ベッドから引きずり下ろされるなどの暴行を受けた後、居間にあった果物ナイフで夫の胸を刺し、死亡させた。裁判では、趙さんは「長期にわたる家庭内暴力」を受けていたため故意ではなく正当防衛だと主張したが、故意傷害罪で懲役15年の判決が下された。

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公開中止の理由

映画は家庭内暴力への反撃として夫を誤って死なせたという筋書きになっていたが、これは裁判所の認定とは異なる。このため、「女性の犯罪事実を歪曲するな」との批判が中国国内で殺到し、当局が公開中止を決定した。

この件は、中国における表現の自由と司法判断の関係について議論を呼んでいる。

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