皇族数確保策、与野党の見解出そろう 「立法府の総意」が焦点に
安定的な皇位継承をめぐり、中道改革連合は11日、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えることを容認する方針を決めた。15日にも開かれる与野党協議で表明する予定で、これで各党派の見解が出そろうことになる。ただ、参院で野党第1党の立憲民主党は養子案に慎重な姿勢を示しており、「立法府の総意」の取りまとめが今後の焦点となる。
中道改革連合の「安定的な皇位継承に関する検討本部」の会合では、笠浩史本部長が発言し、方針を確認した。政府の有識者会議は2021年の報告書で、皇族数の減少が「喫緊の課題」と強調。皇位継承の問題と切り離し、皇族数の確保策として①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、の2案を示していた。
中道はこれまで、女性皇族の身分保持には賛成していたが、旧宮家の養子案には慎重だった。しかし、与党の高市政権が早期の皇族数確保を求める中、歩み寄りの姿勢を示した形だ。一方、立憲民主党は「旧宮家の養子は皇位継承の安定につながらない」と反対しており、与野党の協議は難航が予想される。
今後の焦点は、衆参両院の議長が主導する与野党協議で「立法府の総意」を取りまとめられるかどうかだ。政府は早期の皇室典範改正を目指しているが、各党の溝は深く、調整は容易ではない。中道の笠本部長は「両論併記は避け、一つの方向性を示したい」と述べ、党内の意見集約を急ぐ考えを示した。
皇族数確保策をめぐっては、有識者からも様々な意見が出ている。一部の憲法学者は「旧宮家の養子案は皇位継承の男系維持につながる」と評価する一方、ジェンダー平等の観点から「女性天皇や女系天皇を認めるべきだ」との声も強い。与野党協議では、こうした多様な意見を踏まえた議論が求められる。
高市政権は、皇位継承の安定を最優先課題の一つに掲げており、早期の法改正を目指している。しかし、野党との調整が難航すれば、改正案の国会提出は遅れる可能性もある。今後の与野党協議の行方が注目される。



