観光庁が30日に発表した3月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテルや旅館に宿泊した日本人と外国人の総数は、前年同月比0.1%減の延べ5546万人となり、10カ月連続の減少を記録した。
日本人と外国人の動向
日本人宿泊者は0.7%減の4039万人だったのに対し、外国人宿泊者は1.8%増の1508万人と増加に転じた。外国人客の増加は、インバウンド需要の回復を示しているが、地域別で明暗が分かれた。
中国からの宿泊客が大幅減
国・地域別データを提供している施設で比較すると、日中関係の悪化を背景に中国からの宿泊客が50.7%も減少した。一方で、その他のアジア諸国や欧米からの宿泊客は増加しており、全体的な外国人客数の増加を支えた。
都道府県別の状況
観光庁は同時に、2月の2次速報も公表した。全国の宿泊施設の客室稼働率は59.6%で、最も高かったのは東京都の76.8%、最も低かったのは山梨県の36.2%だった。都市部と地方の差が顕著に表れる結果となった。
外国人宿泊者の地方分散
外国人宿泊者のうち、三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)に宿泊した割合は58.6%で、地方は41.4%だった。前年と比べると地方分散が進んでおり、地方観光の活性化につながる可能性がある。
調査方法の変更
今回の統計から、国・地域別調査の対象が従来の従業員数10人以上の施設から、客室数20室以上の施設に変更された。この変更により、より正確な実態把握が期待される。



