政府が5月20~23日に中国江蘇省蘇州市で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に、赤沢亮正経済産業相を派遣する方向で調整を進めていることが24日、明らかになった。台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁後、閣僚の訪中計画が明らかになるのは初めてとなる。
官民で関係改善の動き
複数の関係者によると、経産相と中国政府要人が個別に面会する機会も今後模索される見通しだ。また、経済団体による訪中計画も相次いで判明しており、官民を挙げて関係改善を模索する動きが活発化している。
首相は昨年11月、台湾有事は「存立危機事態になり得る」と国会で答弁。中国側はこれに猛反発し、今年1月には対日輸出管理を厳格化する措置を取っていた。今回の訪中調整は、こうした緊張関係を緩和する狙いがあるとみられる。
背景と今後の展望
APEC貿易相会合は、地域の貿易・投資の自由化や円滑化を議論する場。赤沢経産相は会合に出席するだけでなく、中国側との二国間協議も視野に入れている。経済界からも早期の関係改善を求める声が強まっており、今回の動きが今後の日中関係にどのような影響を与えるか注目される。



