米国のベセント財務長官が、5月11日から13日までの日程で日本を訪問し、高市早苗首相と面会する方向で最終調整に入っていることが、6日に関係筋への取材で明らかになった。片山さつき財務相をはじめとする複数の閣僚との協議が予定されており、さらに日本銀行の植田和男総裁との会談も検討されている。
為替相場と中国規制が主要議題に
今回の訪日では、対ドルでの急速な円安進行が続く為替相場の動向や、中国による日本向け輸出規制の影響が主要な議題として浮上する可能性が高い。トランプ米大統領は14日と15日に中国を訪問し、習近平国家主席との首脳会談を予定しており、ベセント長官もこの訪中に同行する方針だ。その前段階として日本に立ち寄り、日米間の経済・金融政策の協調を図る狙いがあるとみられる。
重要鉱物のサプライチェーン強化も議論
日本側の閣僚との協議では、中国への依存からの脱却が共通課題となっているレアアース(希土類)などの重要鉱物についても議論される見通しだ。日米両国は既に重要鉱物のサプライチェーン強靱化に向けた行動計画を策定しており、今回の会談でさらなる協力強化が図られる可能性がある。
複数の閣僚との個別会談も予定
関係者によれば、ベセント長官は赤沢亮正経済産業相や茂木敏充外相との個別会談も予定している。また、日本の企業関係者との会合も計画されており、民間レベルでの経済交流も視野に入れている。ベセント長官の訪日は、昨年10月にトランプ大統領の訪日に合わせて訪問して以来となる。



