「空自空上げ」知ってる?愛知・小牧基地オリジナルは甘辛スパイシー米粉味
「空自空上げ」知ってる?愛知・小牧基地の甘辛米粉味

腹が減っては戦はできぬ。国防のため厳しい訓練を積む現代の自衛隊員にとっても、食事の重要性は変わらない。海上自衛隊の「海自カレー」はよく知られているが、航空自衛隊に「空自空(からあ)げ」があることをご存じだろうか。各基地オリジナルの空上げがあり、小牧基地(小牧市)の「甘辛スパイシー米粉空上げ」は地元にも浸透し始めている。

空自空上げの誕生

小牧基地によると、空自空上げが生まれたのは2016年度。食育に力を入れる中で、「海自カレーのような定番メニューを作ろう」との動きがあった。空自全体でより上を目指す意味を込め、鶏の唐揚げを「空上げ」と表記し、毎月最終金曜に隊員に提供。狭山茶空上げ(埼玉・入間基地)、紀州梅空上げ(和歌山・串本分屯基地)など、各基地がオリジナリティーを競っている。

小牧基地の独自性

小牧基地は当初、訓練名などにちなみ3色(後に7色)の空上げを用意したが、県政150周年を迎えた22年度に刷新。「空上げを使って地域に貢献できないか」と考え、地元ゆかりの食材を使うことにした。隊員からアイデアを募ると64点の応募があり、大量調理が可能かなどの視点から4点を選抜。基地の給食で振る舞って投票を行ったところ、1位が手羽先風の味付け、2位が県産の米粉を使った案だった。双方の得票が拮抗していたため、合体させて「甘辛スパイシー米粉空上げ」が誕生した。ちなみに残りの2点は松永製菓(小牧市)のしるこサンドを衣に使用する案と、みそマヨネーズ味の案だったという。

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地域活性化への取り組み

刷新後、当時の基地司令が認定制度を作って飲食店などで提供してもらうことを提案。地域活性化に寄与できるほか、基地への親近感を高める狙いもあった。基地が特定の店舗をPRする方法は利益供与にあたる可能性があったため、基地が認定し、PRは小牧商工会議所と小牧市観光協会が担う仕組みをつくり、23年度にスタート。現在、空自ホームページで公開されているレシピに従い、基地司令らの試食審査を通過した18事業者が認定を受けている。

実際の提供例

その一つ、同市の温浴施設「天然温泉 こまき楽の湯」は23年11月に空上げの提供を開始。鶏の唐揚げにニンニクがきいた別添えの甘辛たれ、ごま、こしょうを付けて食べると、おなじみの手羽先風に。骨がない分、手羽先より食べやすく、やみつきになりそうだ。担当者の平山貴英さん(44)は「毎月300食以上売り上げ、今や看板メニュー。店による味の違いを楽しむのも面白いかも」と話す。

楽しみ方の広がり

小牧基地の空上げを食べられる店舗は観光協会のホームページで見ることができるほか、市のふるさと納税返礼品になっており、遠方の人も楽しめる。基地の調理担当者、松本浩次1等空曹(42)は「多くの人に親しまれ好まれる味で、地域性も感じてもらえるのでは」とアピールする。小牧基地の隊員の士気を上げる味、気になる人は一度味わってみてはいかがだろうか。

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