築45年郊外戸建て投資が脚光、高利回り狙うもリスクあり
築45年郊外戸建て投資が脚光、高利回り狙うもリスク

連載「くらしとマネー」では、築年数の古い戸建て住宅が不動産投資の新たな対象として注目されている現状を深掘りする。かつては「負動産」として買い手がつかなかった物件が、今では投資家の間で脚光を浴びている。安価で購入し、最小限の修繕で賃貸に出せば高い利回りが得られるという期待からだ。しかし、老朽物件ならではのリスクも存在し、注意が必要である。

築45年の戸建てに投資した理由

神奈川県横須賀市の京急線・汐入駅から徒歩約8分、さらに山沿いの階段を上った先に、築45年の戸建てが立つ。東京都で理学療法士として働く田村翼さん(44)は昨年6月、この物件を350万円で購入した。自身が住むのではなく、賃貸に出して収入を得る投資目的である。

情報収集と物件選定

購入の約3カ月前から、田村さんは有志で構成される「大家の会」や「リフォームの会」に参加し、情報収集に努めた。その中で「物件価格が安い割に賃料相場が高い」と教えられた横須賀市に着目。探した物件は、賃貸経営で一般的なアパートやマンションではなく、最初から「築古戸建て」を対象としていた。

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築古戸建て投資の魅力とリスク

不動産投資というと、金融機関からの融資を利用して新築マンションを購入するイメージが強い。しかし、近年は郊外の築古戸建てが投資対象として見直されている。その背景には、不動産価格の高騰がある。新築物件は高額で手が出しにくい一方、築古戸建ては数百万円で購入できるケースが多い。さらに、賃貸需要が安定しているエリアでは、高い利回りが期待できる。

注意すべきリスク

ただし、老朽物件ならではのリスクも無視できない。例えば、予想外の修繕費用が発生する可能性がある。配管の老朽化やシロアリ被害、耐震性の問題など、購入後に多額の出費を強いられることもある。また、入居者が見つからないリスクや、賃料が想定より低くなる可能性もある。ベテラン投資家は「物件の状態を徹底的に調査し、修繕計画を事前に立てることが重要」と指摘する。

今後の展望

築古戸建て投資は、適切な知識と準備があれば有効な資産運用の手段となり得る。しかし、誰にでも簡単にできるわけではない。リスクを理解した上で、慎重に物件を選ぶ必要がある。今後も郊外の築古戸建てが投資家の間で注目を集める可能性は高いが、同時にトラブルも増えることが予想される。専門家のアドバイスを受けながら、計画的に進めることが肝要だ。

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