名古屋市は24日、人工知能(AI)を活用したごみ収集ルートの最適化システムを導入すると発表した。収集効率を高め、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図るのが目的だ。実証実験を経て、2027年度からの本格運用を目指す。
AIが最適ルートを自動算出
新システムでは、ごみ収集車の現在地や収集量、道路の混雑状況などのデータをAIが分析し、最も効率的な収集ルートを自動で算出する。従来は経験豊富なドライバーがルートを決めていたが、AIの導入により、より緻密で柔軟な運用が可能になるという。
市によると、システムの導入により、収集にかかる走行距離を約15%削減できる見込み。これにより、年間約100トンのCO2排出削減効果が見込まれる。また、収集時間の短縮による業務効率化や、ドライバーの負担軽減も期待されている。
実証実験の内容
市は今年度中に、市内の一部地域で実証実験を開始する。実験では、複数の収集車にGPS端末を搭載し、収集ルートや時間、ごみの量などのデータを収集。AIによるルート最適化の効果を検証する。実験結果を基に、システムの改良や運用ルールの策定を進める方針だ。
全国的に広がるAI活用
ごみ収集の効率化に向けたAI活用は、全国の自治体で広がりを見せている。東京都や大阪市なども同様のシステムを導入しており、名古屋市もその流れに追随する形だ。特に、ドライバー不足が深刻化する中、業務効率化は喫緊の課題となっている。
名古屋市の担当者は「AIを活用することで、より持続可能なごみ収集サービスを提供したい。将来的には、収集車の電動化なども視野に入れ、脱炭素社会の実現に貢献していく」と話している。



